毎日綺麗に着れる!デニムのお手入れ、洗濯方法解説!
「ジーンズはなるべく洗わないほうがいい」——そんな話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし、この情報はすべてのジーンズに当てはまるわけではありません。
ジーンズの本来の風合いを損なわず、清潔さを保ちながら長く愛用するためには、適切な洗濯方法とメンテナンスの知識が欠かせません。
本記事では、数々のメディアでジーンズのお手入れ方法を解説してきた BOBSON が、最適なメンテナンス方法を詳しくご紹介します。

ジーンズは「洗わないほうがいい」のか?
「ジーンズを洗うと色落ちや縮みが気になる」と思っている方は多いでしょう。
しかし、正しい方法で洗濯すれば、生地を傷めることなく長持ちさせることが可能です。
「洗わないほうがいい」という考え方は、もともと ヴィンテージジーンズや高価なオールドジーンズの風合いを守るために広まったもの。
これが一般的なジーンズにも誤って適用され、「洗うとダメになる」という誤解が生じました。

ジーンズは元々ワークウェアとして誕生した丈夫なアイテムですが、その一方でインディゴ染料は非常に繊細です。
洗濯や摩擦で色が落ちやすく、紫外線や空気中の酸化によっても劣化しやすい 特性があります。
そのため、適切にケアしないと、ジーンズ本来の風合いや色合いが損なわれる原因 となります。
正しいケアを行うことで、ジーンズの耐久性を維持しつつ、経年変化(エイジング)も楽しむことができます。
では、具体的にどのようなケアを行えばよいのでしょうか?
1. 洗濯頻度のコントロール

毎回洗う必要はありません。
季節にもよりますが、一般的には 5〜6回着用ごと、もしくは 汚れや臭いが気になったタイミングで洗濯するのがインディゴにとっては理想的です。
色落ちを抑えるために、履いた後は風通しの良い場所で陰干ししましょう。
部分的な汚れには スポット洗い を活用し、全体のダメージを最小限に抑えることも重要です。
ジーンズの風合いを育てたい場合は、洗濯の回数をコントロールしながらエイジングを楽しむのも一つの方法です。
2.洗濯前の準備
洗濯前の準備を怠ると、ジーンズの色落ちやダメージが加速してしまいます。
特にインディゴ染料は摩擦に弱く、色移りや色落ちが起こりやすいため、事前のケアが重要です。
●ジーンズを裏返す(色落ち防止)
● ボタンやファスナーを閉じる(引っかかり防止)
● ポケットの中を空にする(ティッシュなどが入っていると大惨事に…)
● ロールアップ部分を伸ばし、ホコリや汚れを確認(シワやムラ落ち防止)
折り目がついたまま洗うと、シワや色ムラができる原因になるため、形を整えてから洗濯しましょう。
3. 適切な水温と洗剤を選ぶ

適切な水温と洗剤選びが、ジーンズを長持ちさせるポイントです。
水温のポイント
● 冷水を使用する
高温の水は生地を縮ませるだけでなく、インディゴ染料が流出しやすくなります。
特にデリケートなジーンズは水洗いが基本です。
洗剤の選び方
●中性洗剤またはデニム専用洗剤を使用
● 漂白剤・蛍光剤が入っていないものを選ぶ
中性洗剤の見分け方は、洗濯用洗剤のパッケージに『中性』と記載されていますのでチェックしてみてくださいね。
また、ジーンズ専用の洗剤があるのはご存じですか?
ジーンズ専用洗剤を使うと、色落ちを防ぎつつ、汚れだけを落とすことができます。
また、柔らかさを出すタイプやパリッと仕上げるタイプなど、仕上がりに応じて選ぶのも良いでしょう。
お値段は少ししますが、高価なジーンズやお気に入りのジーンズに使ってみるのも良いですね。
4. 適切な洗濯方法

デニムは色移りしやすいため、特に購入後の数回は個別洗いが理想的です。
●「手洗いモード」or「デリケートコース」を選択し、短時間で洗う。(摩擦ダメージを抑える)
●単独洗いが理想的(色移り防止)
洗濯機の中に濡れた状態のジーンズを放っておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
それだけではなく、部分的に色落ちしてしまったりシワの原因にもなるので脱水が終わったらなるべく早めに取り出しましょう。
5. 乾燥方法のポイント

洗濯後の乾燥方法によって、ジーンズの寿命が大きく変わります。
●乾燥機の使用は極力避ける。
高温による縮みや生地の劣化を防ぐため、自然乾燥が安全です。
●形を整え、裏返したまま陰干し。
紫外線による色褪せを防ぐ。
早く乾かすには乾燥機を使うのも手ですが、生地を傷めてしまう可能性もあるので注意が必要です。
お気に入りのジーンズを安全に乾かすのには自然乾燥がおすすめです。
自然乾燥でなるべく早く乾かす方法や、乾燥機をを使う際の注意点は下記のブログに詳しく記載しているので、参考にしてください。
「ジーンズを早く乾かす方法!乾燥機にかけても大丈夫?乾かし方と注意点を紹介」のブログへ▶▶▶
6. シミや臭いへの対処方法
シミがついた場合
● 水で薄めた中性洗剤を布に含ませ、軽く叩くように落とす
●「染み抜き」をするときのように、 裏側に布を敷いて、余分な汚れを吸収する
● 強くこすらず、やさしく処理する
臭いが気になる場合
● スチームアイロンを使う(生地を傷めずに消臭&シワ伸ばし)
● 重曹を振りかけて数時間放置し、払い落とす(湿気&臭い対策)
● 陰干しで臭いを飛ばす(紫外線に当てないよう注意)
スチームアイロンを使う際は、ジーンズから少し離して、シワが伸びるように形を整えながらかけると仕上がりが綺麗になります。
外で干すだけでも効果的!
スチームアイロンより、もっと簡単な方法が外で干すことです。
直射日光を避けるためにジーンズは裏返して風通しの良い日陰で干しましょう。
汚れがなく、ニオイだけが気になるときは外で干すだけでも意外と効果的ですよ。
7. アイロンがけのコツ

●低温設定で裏側からスチームを当てる
表面から直接アイロンをかけると、テカリや色落ちの原因になります。
色落ちを防ぐために、裏側からスチームを当てるのが理想的です。

適切なお手入れをすることで、ジーンズは清潔に保ちながら、風合いを楽しみつつ長持ちさせることができます。
特に 洗濯の頻度・水温・洗剤・乾燥方法を意識するだけで、生地への負担を大幅に軽減 できます。
今回ご紹介したメンテナンス方法を実践し、大切なジーンズを より美しく、長く愛用してください。